ユメタネトークpart2 記録
水と光の都市「大阪」天体と祝祭

2010年6月3日(木) 19:00〜22:00
一般社団法人文化農場

ユメタネトークpart2のテーマは夢たねのファイナルに行われる「祝祭」の意味を考えようというもの。
天神祭を中心に、大阪の歴史をベースにして人々が「水都」をどう使ってきたか、大阪と光・水の関係などをゲストの山田創平さん(京都精華大学講師:都市社会学)に読み解いていただいた。

以下は参加者の私見でのまとめです。
(超高速トークにつき、要旨漏れあり。乞・ご容赦)


天神祭は菅原道真より以前から行われていた!

天神祭の話

  • 天神祭といえば道真さん。
    太宰府遠流・飛び梅伝説がよく知られているが、要するに道真さんの怨念を鎮める=当時の疫病大流行鎮圧がルーツと一般的には受け止められてきた。が、実は道真さん登場の前から行われていたものだという。(上田正昭:「天神祭の起源」)
  • ではそれって何?
    上田説によれば、中国・道教にルーツがあるのだという。道教の降雨を願い雷公を祭っていた流れ(雷=光・夜)と、庚申信仰=寝ずに過ごす・眠気覚ましに星まつり・火まつりを楽しむ→慣習化がどこかでつながって、さらに龍神信仰・海洋民・星の信仰とも融合、「怨霊を慰める」・「夜・光」・「祭り」→都市住民のまつり・船渡御・天神祭りとなったのではないかと。
    (多彩な歴史上の要素が尻取りゲームのように超高速解釈されるのでぼんやりアタマでついてゆけず)

大阪のゲニウス・ロキと夢のたねの祝祭

ルナ・パーク

  • 大阪は実は海洋民族!の拠点でもあったことが身近な水辺での祭りにつながり、庚申信仰からくる夜遊び好き、雷光・空が光ることを好むといった「ゲニウス・ロキ」(Genius loci 地霊:時を経ても消えることのない歴史・記憶の堆積)があるから。
    大阪にルナ・パークが出来たのも天体に対するあこがれがあったからで、夢たねの祝祭で空から光るたねが降ってくるのも、今までに大阪が培ってきた光の感性が背景にあるのではないかと解釈されていた。

現代の都市型まつりと伝統的祭り
  • 「祭り」にはルーツと祭を行う理由がある。祭りは持続するエネルギーを持つが、都市型まつりは土地の文脈(地霊的)を読まないで、元々の意味との縁が切れて行われているので、面白くする必要がある。
  • 都市のまつりは、近代社会が隠してきたドロドロしたものや破綻を表現した時に自分のものになる(つまり、伝統的祭りとのちがいはここにあるということかな)。
  • 光には集中させる意味・機能がある。他を隠すことで誤摩化し、高揚感をつくりだす。夏祭りは都市で行われる祭り。
まつりへの関わり方と祝祭
  • 「祭り」には核となる神事があり、神様に奉納する物語をつくる必要がある。まつりと人々の関わりは、まつりを楽しむ・まつりのプロセスに関わることを通して「当事者意識」が獲得される。
  • 平安時代は怨霊封じに人形を流していたが、明治時代以降は船のパレードになった。今や、花火と船渡御は見に来るが、川に目を向ける人は少ない。
  • 大阪の祭り(天神祭)は自分のための祭り。庶民の味方・反体制のまちという体質・まちとしての独自の立ち位置を持っている。このあたりの話は若干意味が汲み取りづらかったのだが、大阪=市民が自主独立で何かをする土壌があるという解釈になるのだろうか。
  • 「祝祭」は、お祝いではなく市民が自分たちのために何かを行う。信仰はなく、いろんな形をとる。 システムは変えず、場所が変わるが続いていくものが「夢のたね」。
スピーチ&夢たねへの問い(参加者の発言)

ユメタネトークpart2

  • 天神祭はなんでもありの祭り。それが大阪の祭りらしさ?日本三大祭りになっているが何がスゴいのかわからない祭りのビジョンが見えにくくなっているのでは。
  • 夢たねに関連して:夢を描いた人が祝祭までの「プロセスの楽しみ」はあるのか?「楽しみ」の持続性はどうするか?との問いが出された一方、現代のまつりは子どもに夢を持たせることではないかとの意見もあり。
  • 自分の努力の結果が見えない、社会と自分の分断が「まつり」という場に人々を回帰させているのではとも。
  • 大人の言葉を伝える、大人を信じる力を持つ、動機につながる信頼関係を築けないか。
  • 社会には「夢」があふれているということを子どもに伝える。
  • 夢を分断せず、成長させてもらいたい。次の道筋が見えるサポートをしたい。

この話を受けて解釈をすると、

昔の言い伝えに遡れば、
「光=悪い物を避ける」(闇夜に怨霊や疫病が現れるから)
 ←映画ゾンビ、バイオハザードなどなど蘇る悪魔たちは皆闇からですね。
  吸血鬼もしかり。日本に限らず海外でも怖れる「闇夜」から逃れるための祭り?
「水=流してしまう、置き換える(人形)」
 現代風に読み替えれば、
「光=あこがれ」→天体、宇宙へと広がる=夢につながる?
「水=流れる」→海→世界とつながる=夢が広がる?

トーク映像

ユメタネトークの様子はトーク中に Ustream で配信していた映像の保存版でもご覧いただけます。

 
ユメタネトーク前半(Ustream)         ユメタネトーク後半(Ustream

updated on 2010.06.21, 18:45by 夢たねスタッフ: catoshiko
PAGE TOP