《夢のたね》は、美術家・高橋匡太によるアートプロジェクトです。
たねのかたちをした紙に、一人ひとりが自分の夢を描き、
小さなライトを取り付けます。
描かれたみんなの《夢のたね》を預かり、
約束の日に気球にのせて空から降らせます。
空から舞い降りた《夢のたね》は、
ひとつづつみんなの手に届けます。
夢をたくし、夢を受け取る。
《夢のたね》は、夢と夢を交換するプロジェクトです。
あなたの大切な人に「君の夢はなに?」と聞いてみてください。
すぐに答えは返ってこないかもしれません。
夢を考えるときには大人も子供も自分に真剣に向き合っているからなのです。
希望や夢を持つ事がむずかしい時代にあって、それはとても大切なことです。
《夢のたね》はそんな思いから始まりました。
夜空から舞いおりる誰かの思いが託された《夢のたね》を
あなたの手で受け取り、想像してほしいのです。
そのひとつの夢には、ひとりの生命があり、
大切な気持ちがあって、ささやかな暮らしがあることを。
1970年京都生まれ。
1995年京都市芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演など幅広く国内外で活動を行っている。東京駅100周年記念ライトアップ、京都・二条城、十和田市現代美術館、など大規模な建築物のライティングプロジェクトは、ダイナミックで造形的な映像と光の作品を創り出す。多くの人とともに作る「夢のたねプロジェクト」、「ひかりの実」、「ひかりの花畑」、「Glow with City Project」など大規模な参加型アートプロジェクトも数多く手がけている。